こんばんは。パレスチナアマルの北村です。今日も一日お疲れ様です。先日に引き続き、noteに書いた文章を転載いたします。パレスチナアマルの成り立ちについて。
私がパレスチナ刺繍・伝統工芸品通販「パレスチナ・アマル」を立ち上げたのは、2013年9月6日。ですので今年で8年目。思えば長い道のりでした。
私がパレスチナと関わるようになったのは、1999年のことです。大学時代の友人がパレスチナを支援するNGOの現地駐在員でガザにいて、彼女からそのボランティアの案内をもらったのがきっかけでした。
ガザのPRCS(パレスチナ赤新月社)*アラブ版赤十字社のリハビリセンターでハンディキャップのある子供たちと一緒にワークショップをいたしました。
その頃のガザはノルウェーから修学旅行生が来たりと、比較的安定していました。けれど現地の人々は貧しく、厳しい状況の中で生活を送っていました。それでも、私をやさしく迎え入れてくれました。ホスピタリティーに厚く、家に招いてはご馳走をふるまってくれました。
どうして、こんなにやさしいんだろう?
現地の友人が家に招いてくれた時、自慢げに見せてくれたのがパレスチナ刺繍の伝統衣装です。刺繍は母から娘に代々伝えられる伝統工芸で、パレスチナの女性にとってアイデンティティーの象徴でもあります。このドレスも友人の親族の女性が嫁入りの際に縫ったものだということでした。
オレンジのグラデーションの花の刺繍が、とても艶やかで。この時です。私がパレスチナ刺繍に恋をしたのは。今、たくさんのパレスチナ刺繍に囲まれて仕事をしていることが、とても幸せ。
それから14年の歳月を経てパレスチナ・アマルを立ち上げたのですが、ガザの刺繍を扱うまでは、さらに数年かかりました。かなり劇的なエピソードがあるのですが、それはまた別の話で。
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