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ガザに咲いたBlue Rose

こんにちは。パレスチナアマルの北村です。

みなさんは、青い薔薇の花言葉をご存じですか? 

昔は自然界に存在しないことから「不可能」「存在しないもの」という花言葉でしたが、バイオテクノロジーの力で実際に開発されてからは「夢が叶う」に変わったのだそうです。花言葉が途中で変わる、ということもあるのですね。

そのことにも驚いたのですが、私はあることに気づき、身震いする思いがしました。それはまるで私が辿った物語を暗示しているようで。

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時は1999年に遡ります。先日noteでご紹介したように、私はガザでボランティア活動をしていました。その際パレスチナ刺繍の虜になった私が、ガザのお土産として求めたのが、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関・ウンルワ)のパレスチナ刺繍プロジェクトSulafa(スラファ)のストールでした。

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幾何学的な刺繍ストールが多いなか私が選んだのは、縁に写実的な薔薇の刺繍が入ったトライアングル型のもの。赤、黄、白と彩り豊かな薔薇がほどよく華やかで、日常使いもしやすかったので、ずっと愛用していました。

2013年にパレスチナ・アマルを起業して以来、私には夢がありました。それは、再びガザに行きたいということ。2007年ガザは完全封鎖され、物流も人の移動も厳しく制限されました。だから、私のような一般人がガザに入ることは不可能でした。せめてガザに貢献することができればと、ずっと思っていたところ、転機が訪れました。

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それがUNRWA保健局長 清田明弘先生との出会いでした。
起業家精神を奮い立たせて先生にお願いしたところ、Sulafaの刺繍を扱うことができることに! ガザの難民女性たちに貢献できる。それだけでも素晴らしいのに、18年の時を経てガザ再訪を果たすことができました。

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Sulafaのスタッフたちに愛用のストールを見せたところ、「それは私たちの古いデザイン! もう廃版になっているストールなのに。あなたはどうしてそれを持っているの?」と驚かれました。そして、パレスチナ・アマルのために同じモチーフのストールを復活させてくれました。

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本当に夢のような話しです。私はふと愛用のストールに目が留まりました。いろどり豊かな刺繍が連なる中央に在るのは青い薔薇。Blue Roseだったのです。それはまるで私を祝福するかのように鎮座していました。長年に渡り、私の夢が叶うよう導いてくれていたように思えました。

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そして今、Amal Rose(希望の薔薇)と名付けて、みなさまにお届けしています。あなたの夢も叶いますように!

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