Last Keffiyeh
最後のパレスチナ製織物 それが「ラスト・カフィーヤ ®」です
「ガザ」という地名が「ガーゼ」の由来という説があるくらい、パレスチナは織物文化が盛んでした。
東西交易の要衝であることから多様な文化が混ざり合い、織物文化はいっそう多彩に開花しました。 しかし、1948年のイスラエル建国に伴い、産業は途絶えてしまいます。
住んでいた土地を追われて難民となったパレスチナ人にとって、身に着けて持ち出せた衣類が文化やアイデンティティーの象徴となります。そのひとつが、「カフィーヤ」でした。
今、パレスチナには織物工場がひとつしかありません。唯一残されて工場で作られた、最後のパレスチナ製織物。それが、「ラスト・カフィーヤ ®」です。
パレスチナ・アマルでは、パレスチナ地場産業の保護を目指して日本のみなさまにお届けしております。
Last Keffiyeh is the textile made in Palestine — in the sole textile factory remained in Palestine.
Palestinian people hope to live their ordinary lives with dignity. We support them by selling Palestinian products.
シルクロードの交流により出逢ったパレスチナの織物文化と日本の技術の融合
「ラストカフィーヤ ®」は1950~70年代の日本製の織機で作られています。
おもに使われているSUZUKI LOOMとは、自動車メーカーのSUZUKIのもの。創業当時、機織り機の輸出をしていて、その品質の良さを聞きつけた工場のオーナーが一台一台買いそろえていきました。それを、現地の職人がメンテナンスをくり返しながら大切に使い続けてきました。「日本製はすばらしい。100年は使い続けるぞ!」とオーナーは言います。平織りに糸を植え付けて生み出される織物。40年ほど前までは日本でも使われていた技術が、パレスチナには今も息づいています。「パレスチナにそんな技術 が残っているのか」と日本の職人も驚いたほど。その技術に誇りを持ち、こだわりをもって作られています。 パレスチナの織物文化と日本の技術の融合。遥かな時を越えたシルクロードの極西と極東の交流が、「ラストカフィーヤ ®」を生み出したのです。
Last Keffiyeh is weaved with old Japanese looms. The looms have been consistently taken care of by the craftspeople.
「ラストカフィーヤ ®」の工場がある商業都市ヘブロンでは、強硬派のイスラエル人入植者と隣り合わせの生活が強いられています。そのため旧市街では重い緊迫感が漂っていますが、それでも店は開かれ、客を引く声が響いています。多くの軍事検問所で分断されているこの地に、職人の営みがあるのです。
In Hebron, where the factory of Last Keffiyeh is located, Palestinian people are forced to live next to hard-line Jewish settlers.
「ラストカフィーヤ ®」の工場
素朴な風合いと、彩り豊かな配色 長く愛用できる上質な織物です
かつては男性が、日よけとして頭に巻いていたカフィーヤ。旧式の織機ならではの素朴な風合いがあり、やさらかで上質な織布全面の、いろどり豊かな模様が魅力。工場では生産者が商品開発に力を入れているので、同じものを注文しても手に入らないデザインが多くあります。
Last Keffiyeh is characterized by its natural feels which is unique to the old-type loom, and by its colorful patterns spread on the whole high-quality textile.
白×黒の配色が、パレスチナの伝統的なカフィーヤです。パレスチナ解放機構(PLO)の故アラファト議長が愛用していたことで、強く印象づけられました。
「ラストカフィーヤ ®」の工場は、そのアラファト議長からの基金を受けて運営されています。
左写真はパレスチナ・アマル代表 北村と。(1999年ガザにて撮影)
「染色堅牢度検査でも高評価」
染色堅度検査とは、日光による色あせや洗濯での色落ちなどの品質検査。5段階 評価でほぼ5という高評価で、品質のお墨付きをいただきました。汚れても、洗濯ネットに入れて気軽に洗うことができます。
*素材…コットン85%君・ポリリエステル15%
*サイズ…縦:約120cm×横:約120cm
Weave style
大判正方形のストールですので、肩に羽織ったり巻き方をアレンジして一年中お楽しみいただけます。
最後の工場で、職人の誇りに裏打ちされた パレスチナと日本を結ぶ”希望”(アマル)の織物
ガッシャン、ガッシャンと14合の織機が大きな音を響かせて今日も色とりどりの「ラスト・カフイーヤ ®」を織り上げています。
「どうだ、うちのカフィーヤは?」と聞く職人さんに「とれもステキね!」と言うと 得意気な笑顔に。その表情に私は職人の誇りを感じました。
分離壁(アパルトヘイト・ウォール)で隔たれた世界の果ての工場で作られる「ラスト・カフィーヤ ®」は 最後に残されたたけの理由があります。
このサイトを通して少しでもその魅力をお届けできればと思います。
パレスチナアマルでは「ラスト・カフイーヤ ®」を平和の象徴として扱っています。それは、長年平和 を求め続けているパレスチナ人のアイデンティテイーの象徴だからです。
アマルとはアラビア語で”希望”。
平和を願い、平和への希望を失わないみなさまにお届けいたします 。
The AMAL textile to connect Palestine and Japan is backed up with pride of the craftspeople.
We deliver the textile to you, who never give up the HOPE for peace.
平和への”希望”をまとう