こんばんは。パレスチナ・アマルの北村です。
このところ調子が悪かったのですが、そんな悠長なことも言ってられないような問題が勃発。
実は、UNRWA・Sulafaのパレスチナ刺繍の商品開発のために、
UNRWAから許可を頂き、9月にガザに入域する予定でした。
しかしながら、そのことを確認したところ、UNRWAのガザ担当者様から「難しい」とのお応えが。
現地がとても不安定なニュースは先月から聞いていたので、薄々そんな気もしていたのですが。
例えば、7月26日のニュース。UNRWAのガザ地区での職員・約1000人の非常勤化や配置転換がありました。
アメリカの拠出金削減によって、深刻な財政危機に陥ったため、大規模な人員削減があったのです。
そして月末、UNRWA職員の男性が、ガザの事務所前で解雇に抗議して焼身未遂を起こしました。
UNRWAガザ事務所では労働組合によるデモが続いており、職員の多くが近づくこともできない状態とのこと。
だから、事務所の外で仕事を続けているそうです。
学校の再開も不透明だそうで、こんな状況でお願いするのは不可能です。
ガザに入域するタイミングをずらすとか、別ルートからの入域方法を講じるとか、色々と考えましたが
そんな悠長なことをしているうちに、Sulafaがなくなってしまうかも。UNRWAの活動継続自体、危ぶまれているのですから。
なるべく早く、なるべく多く発注できるように、商品開発を行うことが急務です。
これまでは、現地に行く想定で商品開発に向けて動いてきたのですが、
これからは、私が現地に行くことなく、なるべくSulafaの女性たちに負担をかけないような形を考えます。
そして、デザイナーもちゃんと確定しなきゃ。
Sulafaのパレスチナ刺繍を置いてくださるショップの開拓もしなきゃです。
昨日はまるで思考停止になってしまっていたのですが、ちゃんと手綱を放すことなく、やりきらなければ。
このままだと、もしかしたら来年、Sulafaはなくなってしまうかもしれないのだから。
その時「ああしておけば良かったのに」という後悔だけはしたくないのです。
なるべく早く、作り手である難民女性300人の雇用の安定を図れるようにしなければ。
そのつもりで、あの時、UNRWAの保健局長にお願いしたのですから。
私、逆境には強いのです。
今回だけじゃない。
いつだって、乗り越えてきました。
そして、今回も乗り越えてみせます。
絶対に、あきらめません。勝負はこれからです!
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