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ガザから来たサハルさん

こんばんは。パレスチナアマルの北村です。昨日は、西宮へ。NPO法人パルシックの講演会を聞くために。ガザから来られたサハルさんと京都で合流して、まずは三ノ宮に移動しました。

サハルさん。こう見えて、2人のお孫さんがいるのだそうです。16歳で結婚してから、4人の子育てをしながら、大学まで学んだとのこと。最近までビーチ難民キャンプで暮らしていたそうです。

17年間、封鎖されているガザの劣悪な環境。これまでスウェーデンやデンマークに行く機会もあったのに、出域することができず、はじめてガザを出たのだそうです。

電力不足により、汚水が垂れ流しで、海や地下水が汚染されている状況。そのために、特に子供たちの病気が深刻だそうです。

失業率は60%に上り、この数年で自殺者も増えているそう。宗教的にも許されないことなのに、限界状況にあり、緩慢な死に耐えられず、グレートリターンマーチに参加する人も多いのだとのこと。

このマーチでは、約200人殺されており、大多数が男性であり、父親。つまり未亡人が増えて、たくさんの子供たちを抱えて生きなければなりません。中には、病気や障害を持つ子供たちも。

ガザの女性は、職につくことも難しく、収入もない状況に。貧しい家族はUNRWAに頼るしかなく、3ヶ月に一度ある小麦粉や砂糖のクーポンを、1〜2ヶ月で使い切ってしまうことも。

ガザには限られた資産しかありません。大きな監獄とも言われますが、その中でサバイバルを行っています。少しでも楽しみ、喜びが見つかるように努力しています。

サハルさんの言葉はとても重く、その笑顔の裏にたくさんの想いがあるのだな、と思いました。そんなサハルさんとたくさん写真を撮りました。

ちなみにこのドレスは、彼女のお母様が作ったそうです。スパンコールもたくさんついて綺麗。

ガザでは10歳の時から、お母さんに習って刺繍を始めるのだそうです。「あなたも刺繍すれば良い、簡単よ」と言われましたが、全然簡単じゃないし。

またガザで会えると良いな。

11日に東京でも講演会があるそうです。近郊の方は、ぜひご参加くださいませ。

 

 

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