こんばんは。パレスチナ・アマルの北村です。3連休、いかがお過ごしでしょうか?
本当はパタンナーさんに会いに上京している予定だったのに、家庭の事情で叶わず。しかしながら、思いがけず娘が早く回復したので、今日は近所のカフェへ。色んなインスピレーションを得ました。
そして、今さらながら「海月姫」の漫画を全巻借りて読破しました。アパレル業界のことが描かれていて興味深かったです。
このアパレル不況の時代に、服作りを始めるのは、とてもリスクがあることなのかもしれません。だけど、だからこそ必要としてくださるお客さまがいるのかも。
私自身、この事業をはじめるまでは、オシャレ人間にはほど遠く、尼〜ずのように、ラクで、ガシガシ洗える安い服を選んでいました。けれど、安さの裏側を知り、誰かの犠牲の上で作られた服なんて、着たくないな、と思うようになりました。
素材やストーリーにこだわった衣服を丁寧に選び身にまとうと、とても自分にしっくりきました。それに合わせて、ヒールを履くようになりました。
数センチ高い世界は斬新で、胸をはって歩くと自信がつきました。自分の内面と外面がぴったり一致したような、そんな感覚がありました。
海月姫の中には「鎧を着る」という表現があったけど、それは自分が自然体でいられる服のことだと思います。それはお客さまにとって、どんな服なのだろう? パレスチナ刺繍を用いて、どんな型に活かせるだろう?
私はsulafaのショールを纏うと、とても勇気が出ます。作り手のガザの難民女性たちから、パワーをもらう感じ。美しい刺繍は、私の背中をひと押ししてくれます。思いもよらない展開を呼び、新しい世界に、違うステージへと、小心者の私を押しあげてくれます。そんな服を作れれば良いな。
人は変われる。いつでも、何度でも。
その勇気を、その希望を、その自由を。表現できる服を作れれば良いな。
誰かに媚びることなく、へつらうこともなく、胸をはって自分を謳歌できる服。
ああ! 妄想が膨らむふくらむ。またデザインし詰めていかなきゃ!
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